数日前の地元新聞紙上に「霊感商法相談1万件超」という記事がありました。
法テラス(日本司法支援センター)という組織には毎月200件前後の相談が寄せられていて、信者または元信者の方、またそのお子さんやお孫さんからも相談が寄せられているそうです。
相談された方の所属する、または被害に遭わせられた団体は有名なところでは「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」、その他の団体、そして団体に関して回答なしもあるとのこと。
回答なしというのはなんでしょうね。被害に遭わせられたけれどもその団体の信者ではない方とか、もしかしたらその団体の名前を知らずに被害に遭わせられた方などでしょうか。
一番気になるのは、寄せられた相談内容に「心の悩み」「家族との関係」があるということです。
お金という物の問題は、弁護士さんとか、司法で解決に向かうことができるのでしょう。けれども、自分は騙されていたと気づき、その団体から脱会して、お金も戻ってきた。しかし、それ以前に元々その団体への入会を反対していた家族との関係で(今も)悩みが続いている。
もう一つ例えば、病気を治したい、お金に困っている、家族との間や人間関係に悩んでいる、自分をよくしたいなどの思いで本当に心から何かにすがりたくて、信じきってそれを購入したのに、全くのウソだった。
ウソだと分かって、それを購入したお金は戻ってくるにはきたけど、ではその人のそれを信じきった心はその先どうなってしまうのでしょうか。
人が心からすがりたいと思う願い、そして信じてすがってゆけば必ず願いは叶うという思い。
霊感商法は「この品を買えば悪霊が取り除かれる、運が開けるなどと信じ込ませて不当に高額な品を売りつけるやり方(大辞泉)」で、人が持つ信じる心を滅茶苦茶に傷つけてしまうのです。
言うまでもなくろくでもないものです。
新聞記事では、旧統一教会の関係がクローズアップされているように感じましたが、たとえ高額でなくてもそういうものを買わされている人は多いでしょう。例えば石とかブレスレットなど、またはお守りとか。
旧統一教会だけではなく、いろんな団体、宗教団体に限らず個人の占い師とか、祈祷師、スピリチュアルとか呼ばれる人たちも含めて、そういうよくないものがはびこっているのが現状です。
人が真に尊いもの尊ぶその心は本当に尊いことです。それをいたずらに他の人がもて遊ぶようなことがあってはなりません。
高額で何にもならない物を買わされたということだけではなく、そういうまがい物のグッズを買わされたのでは?とか、本当にご利益があるの?という疑問などがあればお受けします。
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